生活習慣病

自分の生活習慣を知ることがスタートです。

生活習慣病とは、偏った食生活、運動不足、過度の飲酒、喫煙などの生活習慣によって発症する慢性疾患全般をいいます。また、生活習慣病は遺伝による体質や、加齢による身体の変化も大きく関係します。特に加齢は大きなリスクとなり、40歳を境に生活習慣病にかかる方が増え始めます。

当院の生活習慣病の治療

これまで病院での治療だけでなく、企業の産業医として数千人の健康な人たちの生活習慣を観察してきましたが、その経験は、生活習慣病の治療にとって最も大切な財産です。

その結果、生活習慣病は、薬の内服も重要ですが、やはり生活習慣を見直すことが最大の治療であると確信しています。「規則正しい生活を」と口で言うのは簡単ですが、各々に多様な生活習慣があり、なかなか教科書通りにはいきません。

医者の目から見れば明らかに偏った食事をしていても、自分では普通だと思っている方がほとんどです。また、働きざかりの人たちの生活を規則正しくすることは、現実的にとても難しいことです。

そこで当院では、まず、ご自分の生活習慣を意識して頂くことから始めます。自分の行動の一つひとつをしっかり意識することで、変えられるところが自然と見つかります。

たとえば、愛煙家の方にいきなり完全禁煙を指示するのではなく、自分がいつ吸いたくなるのか?まずそこを意識していただくことから始めます。すると本当に今吸いたいのか?口さみしいからタバコをくわえたのか?と自分の行動を意識し始めるようになります。するとしめたもの、今は別に吸わなくてもいいやと自発的に思い始めます。生活習慣は長年自分が作り上げたものです。自分が変わっていかなければ習慣は変わりません。

食事も、いきなり厳しいカロリー制限を指示するのではなく、自分の食べているカロリーを知って頂く事から始めます。するとカツ丼と親子丼のどっちを食べようか迷ったときにカロリーも選択基準の一つに挙がるようになります。このように、「自分で、よりよいほうを選べる」ようになっていただくのが目標です。これを毎日続けるだけでも、生活習慣病はかなり改善されます。

最初は一歩ずつ、ここまでなら行けるという取り組みの継続をサポートしつつ、人の身体が本来持つ「健康になろうとする力」を最大限に利用する方法を、患者さまにお伝えしていきたいと思っています。

「太っていないから大丈夫」は誤解

世間的に、「生活習慣病=メタボ」というイメージが強いせいか、「自分は大して太っていないから大丈夫」と思われる方も多いと思います。

しかし実は、生活習慣病には現在の体重だけではなく、18歳のときの体重からどのくらい動いたかが大きく関わってきます。

高校時代に部活などで毎日身体を動かしていれば、いくら食べても筋肉がエネルギーを消費してくれます。しかし、スポーツをやめて筋肉が落ちたにも関わらず、食事量は当時と変わらないという生活を成人になってもずっと続けた場合、すでに成長が止まっている肝臓はエネルギーを消費し切れなくなっています。負担が非常に大きくなり、仮に外見的に痩せていても、肝臓の数値が急激に動き出すことがあります。

近年、若い世代に糖尿病が増えているのも、これと同じような背景があるからです。過去にスポーツを熱心にされていて、食生活が当時と変わっていない方は、生活習慣病に要注意です。

生活習慣病の代表的な疾患

生活習慣病には以下のような病気がありますが、これらは単体ではなく、複数を同時に発症することも少なくありません。

高血圧

高血圧は、上の血圧が140mmHg以上、下の血圧が90mmHg以上の状態をいいますが、自己判断に走らず、必ず医師に診断してもらった上で必要な治療を行いましょう。

血圧が高い状態が続くと、血管にも長期の負担がかかり、動脈硬化につながります。自覚症状は特になくても、高血圧は心筋梗塞や脳卒中を起こす原因となるので注意が必要です。

脂質異常症(高コレステロール、中性脂肪)

善玉コレステロールが少なすぎる場合、逆に悪玉コレステロールや中性脂肪が増えすぎた場合に、脂質異常症と診断されます。
脂質異常症になると、動脈の血管の血流が悪くなります。ひどくなると血管が詰まったり破裂したりし、心筋梗塞や脳卒中、大動脈解離などの動脈硬化性疾患のリスクが高くなります。

糖尿病

血液中のブドウ糖をコントロールするインスリンがうまく働かず、血液中の糖分が異常に高くなるのが糖尿病です。
糖尿病には、血液透析が必要になる「糖尿病腎症」、失明することもある「糖尿病網膜症」、手足がしびれる「糖尿病神経障害」など、生活に大きな支障をきたす怖い合併症があります。

高尿酸血症(痛風)

血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症の状態が長く続くと、急性関節炎、俗に“痛風”と呼ばれる症状を引き起こします。
また、血清尿酸値が高くなると、動脈硬化疾患などの発症にも関わるメタボリックシンドロームにもなりがちです。

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